土曜日、「今晩のおかずは何?」と家族から聞かれ「リンクス・レヒツよ」答えた私。
リンクス レヒツとは 左右 という意味、、、、、我家にだけ通じる料理名です。 私がドイツに住み始めて間もない頃のお話し。 夫の日本駐在時代の同僚U(ドイツ人)の家にお呼ばれ。 Uの奥様のJはフィリピン人。 日本でも何度か会った事があり、Uをいつも甘い声で「ダ~リ~ン」と呼び、愛情表現豊かな女性で 夫はなんだか羨ましそうでした(笑) 彼女が作ってくれたのが ニンニクたっぷりの鶏肉料理~アボドーと言う フィリピンの家庭料理。 ライスに合い 美味しかったのでJに作り方を教わりました。 鳥のもも肉を 醤油、酢、ニンニクなどに浸しておき、それを煮るだけ、 いたってシンプル。 でも最近ネットで見たら 色々なレシピがあるようで、私は一旦肉を焼いてから 煮ます。 ![]() 夫も気に入ったので、私も自分で作ってみようと 肉屋へ。 当時 まだわずかなドイツ語しか知らない私にとって、スーパー以外での買い物には勇気と努力が要りました。 「鳥のもも肉を 4つ ください」 どうにか言ったら ケースの向こう側のオジサンが 聞いてきたんです。 「リンクス レヒツ どっち?」 予想外の問いに かなり焦りながらも、、、、頭の中で(リンクスは左、レヒツは右っていう意味よね、いったい このオジサン何言ってるの?) とオジサンを見ると ニヤニヤ。 (私 ひょっとして からかわれてるの?) 少し頭にきた私は もう一度「4つ下さい!!」と真剣な顔して(たぶん)。 その晩 夫に話したら 彼は大笑い。 そして しばらくして又 その肉屋で鳥肉を買う事に。 又 同じ質問されました。 でも予想してたんで 私もニヤッと笑い 「じゃ~、リンクス2本にレヒツ2本ください」 「リンクス2本に レヒツ2本だね!O.K.!」てな調子で オジサンなんだか嬉しそう。 自宅で 袋から取り出した もも肉を並べ 本当に右2本と左2本なのかと しばし見つめていたような記憶はあるけど、実際どうだったのかは 覚えていません。 段々と その肉屋のオジサンに会うのも楽しみになってきて 「今日は リンクスとレヒツ、どっちが美味しいの?」なんて 聞けるようにさえなりました。 そんな訳で この料理を夫が「リンクス レヒツ」と言うようになり、 その後 子供達にも肉屋のオジサンの話しをして、我家の「リンクス レヒツ料理」の名が定着しました。 残念ながら 半年後に夫の転勤による引越しで リンクス・レヒツ オジサンとも会う事がなくなったのですが、きっと もう隠居してるだろうな。 ★ポチッと していただけたら嬉しいです。
by monika914
| 2011-02-07 06:48
| よもやま話
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Comments(12)
何とも心の温まる思い出 話ですね
家族だけに分かる料理名、、何か 特別でいいな 私も こういった 失敗談というか 主人が笑い出すような事をいろいろして 家族の間で小話になってしまった事が けっこうありましたよ フィリピンのお料理で ランピア?っていったかな 随分前に食べたんですが なぜか 忘れられない料理です
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もに香さんが、まだドイツ語に慣れていらっしゃらなかった頃の何だか、微笑ましい話ですね。そして、その話がずっと家族の中で笑い話になっているのも、可笑しいですよね(笑)。このテの、突然聞かれる「予定してない事」って、語学学習者には辛いものがありますよね〜。私も数えたらキリがない程、笑える話がありますよ。
読んでてほのぼのとなりました。
こういったジョークは外国語初級者にとってはクセモノなんですよね~ 私も当初、ジョークとはわからず真剣になって話を聞いたり・・・(今でもかな?^^;) でもおかげ?で、「リンクスレヒツ」が誕生したわけなんですね。 美味しそう~!もしこのお料理を試す事があったら、私も家族には、「リンクスレヒツ」だよ~。と言って出そうかな?(笑)
良いお話ですね。
そうして、毎日の勇気、努力で、海外の生活に溶け込んでいかれたのですね。素晴しいですね。 私は、第二外国語はドイツ語だったはずなのですが、覚えているのは、 デルデスデルデン、イッヒ リーベ ディヒ そして、ウンゲホイアー? アボドー朝日新聞の家庭欄にレシピが載っていたことがありました。切り抜いたままになっているので、作ってみようと思います。
こんにちは!肉屋のおじさんは何気無くジョークで言ったのでしょうけど
慣れないドイツ語で一生懸命に言ったのに、予想外の質問をされたら ドキドキしちゃいますよね。 それが段々に言い返せるようになっていったのはきっともに香さんの 努力の賜物だと思います。 素晴らしいですね。
★Jennyさんへ
これは笑える話なんですが、 思いだすと未だに恥ずかしくなってしまう話も 勿論ありますね。 この話しは娘&息子からその子供達にも 「お婆ちゃんの可笑しな思いで話」として受け継がれていくのかも? どうせなら もっと感動するような話しがいいんだけどな。
★mucciさんへ
こういうジョークを 「もしかしてアジア女性を馬鹿にして言ってるの?」みたいに構えてしまう事が若い頃はよくありました。 でも このオジサンは今 思うと客とこんなジョークを言いながら仕事するのが楽しかったんでしょうね。 そういう店員さんて たまに居ますよね。
★bokubokuさんへ
毎日の勇気と努力っていうのは ちょっと大袈裟ですが、言葉や習慣の違う国で暮らすには覚悟がいると思います。 der, des, dem, den は男性名詞・冠詞の格変化ですね。 ドイツ語の名詞には全て冠詞が付いてるので 凄くやっかい、私も未だにそれに泣かされています。
★タワラジェンヌさんへ
なんだか 緊張して生活していた頃が懐かしくさえあります。 今では時々言葉が理解出来なくても ま~どうでも いいか~と面倒に思ってしまう時もあるんです。 これって やっぱり良くないです、、、、反省。
ああ、もに香さん、ご夫婦のほほえましいエピソードと、愛の歴史を語るいいお話です。。ドイツ語って、女性、男性すら覚えられなかったフラ語(4年間、大学で習った)以上に、中性名詞とかありませんか?それを考えただけで、わたしなんぞ、腰がひける思いです。でも、ドイツ語の響きは大好きなんです。。それも、素敵なドイツ人の男性が話していると(あれ?笑)わたしの鍼の先生アンドレアスも、時々、電話でドイツ語を話していて、それを聞くと、うっとりします。ふふ。
★モナさんへ
愛の歴史なんて~~~ モナさん 大袈裟。 夫婦の歴史が長くなると 微笑ましいエピソードだけでなく、腹立たしいエピソードも色々あるもんです。 そうなの、ドイツ語名詞には女性、男性、中性名詞の3種あり、更に4格に変化し、冠詞が変わるのですよ。 きっとアンドレアスさんは 綺麗なドイツ語を話すのね、 彼の声を聞いてうっとりするなんて、、、、、ケンさんは知ってる??
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