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母の介護 & ただいま~懐かしき我が家 



約3週間半の実家滞在後 先週の土曜日にドイツの我が家へ帰宅。

空港で私を迎えてくれた夫&息子(イースターの連休で帰省中だった)、 二人の笑顔が長旅の疲れを少し癒してくれた。
ドイツに暮らし始め 最初の10年位は里帰りする度に ドイツへ戻りたくない心境になってしまったが、今ではドイツの我が家に戻るのが楽しみ。
やっぱり我が家はいいな~って つくづく思う。

日本の実家を出てから約17時間後 我が家に到着したら 娘&ナナは散歩で留守、 彼女達の帰宅が待ち遠しかった。

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              ナナ ただいま~、 会いたかったよ~



今回の里帰りは 膝蓋骨を怪我し自宅で療養中の母の介護と家事をする日々だった。
その間 姉が何度か泊まりがけで来て、「せっかく 日本に来たのだから 友達に会いたいでしょう、、、私が実家に居る時に出かけたら?」と言ってくれたし、「もに香の実家の近く迄 行ってもいいわよ」と言ってくれた友人もいたが、その気分になれず友人達とは会わず電話でお喋りしただけ。

姉とは一緒に買い物がてら2度外食(ランチ) 私の希望で2度共 讃岐うどんがとっても美味しい店へ。
母の通院の際 車椅子ごと乗車できる車で行き、陽気が良かったので帰りは私が車椅子を押しながら帰る事に。
ほとんど自宅のベッドで過ごしている母には 外の空気と眺めは さぞ新鮮だったことだろう。
幸い病院は ゆっくり歩いても30分掛からず急坂も無い。
診察が終わったのが昼近くだったので  病院近くの蕎麦屋で一緒にランチ。
麺類が好きな私は 日本で美味しいうどん、蕎麦、ラーメンが食べれるだけでも嬉しい。
寿司も何度かとり、好物のウニもたくさん食べてきた。

今回 介護用ベッドを借りるなどの色々な手続き、役所に介護に関する相談をするなど姉が一生懸命動いてくれた。
そして日本には介護支援専門員(ケアマネージャー 略してケアマネと言われている)という仕事がある事を初めて知った。
母の担当になったケアマネさんとは何度か会い 色々相談したりアドバイスを受けたり。

しかしケアマネさんを通さなくては先に進めない事柄が多く、それが歯がゆかった。

例えば ギブスが取れる前だが通院の際 医師にリハビリの事を聞くと、「そうですね~、訪問リハビリを始めてもいいでしょうね~」と。
はっきり物を言わない医師にも 少しイラついた(笑)

すぐケアマネさんに連絡すると それには医師の指示書が必要で、その指示書もリハビリセンターにより異なるので ケアマネが訪問リハビリ出来る理学療法士を捜し、そこの指示書をまずケアマネさんが受け取り それを我が家に持ってきてくれて、私が病院に持っていった。
勿論 すぐ書いてもらうなんて不可能で 受け取る事が出来たのは10日後で ケアマネさんに渡し、ケアマネさんからリハビリセンターに、、、という具合。
そんな訳で リハビリを始めるのが遅れてしまった。

母はギブスが取れたら歩けて 徐々に以前のように戻ると信じているので 訪問看護は必要ないと言った。 
しかし 私と姉としては定期的に訪問してくれる看護士の存在は心強いし安心出来る。
それにも又医師の指示書が必要だと言われた。

買い物や家事を頼めるヘルパーに関しては指示書は必要ないとの事。

それにしても ケアマネさんは母の様子を見ていて 訪問リハビリや看護士が必要になる事は予測できたはずなので、医師の指示書が必要である事を もっと早く教えて欲しかった。
医師も訪問リハビリを勧めた際、指示書が必要ですよ、と一言あっても良いのでは?

高齢者が増え、介護を必要とする人が急増している現在、 各手続きをもう少しスムーズ化出来ないのだろうか。

ちなみにドイツでは 手術&入院した場合は リハビリ専門病院へ移動するケースもあるが、それ以外は医師が すぐリハビリの指示書(のような物)を書いてくれ それを持って自分で決めて予約した所へ行く。 
訪問リハビリに関しては まだ経験無いので 分からないが。

ドイツへ帰国する為 私が実家を早朝に出た後 母は姉と病院へ行きギブスが ようやく取れた。
その日 姉の介助で久しぶりにお風呂に入れたし、杖で室内もゆっくり歩けるし トイレにも行けるようになったと電話の母の声は嬉しそうだった。

「もに香 本当に色々世話になってしまったね、 ありがとうね」と言う母からの感謝の言葉は 娘として当たり前の事をした私の耳に くすぐったく響いた。

実は姉も私も 又転ばないだろうか?という心配が強い。
自分の事はまだちゃんと出来る父だが、足腰が弱っている父には転んで横たわっている母を支えて起こす力は無い。
それに父が2階に居たら 耳の遠い父には階下の母の声は届かないだろうし様子も分からない。
携帯をいつも身に付け、いざという時は迷わず救急車を呼ぶ事を 母に何度も伝えた。



介護と言っても母の場合は 重労働とも言えず、もっともっと大変な身内の介護をしてる方も当然いるだろう。
共倒れにならない為にも 「他人に下の世話をしてもらいたくない、 他人に台所を使ってもらいたくない」などの我が儘を通さず、 ヘルパーや訪問看護士の力を借り、場合によっては施設に入る決断する勇気が介護する側も される側も必要だと思う。

その気持ちを私自身 ず~~っと持ち続けてゆければ良いのだが、正直 介護される自分を想像したくないのっていうのがホンネ。

度々母の口から漏れた言葉
「もに香や〇子(姉)に こんな事までさせてしまうなんて思ってなかった、、、、情けない」

その立場になれば 誰もが同じ思いになるのだろうが 情けないとは思わないで欲しい。


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by monika914 | 2012-04-12 02:45 | 里帰りする | Comments(15)
Commented by さくらんぼ at 2012-04-12 06:36 x
お帰りなさい、もに香さん。
お母様の介護、大変でしたね。そしてご苦労様でした。

ドイツのご家族ももに香さんのドイツ帰国を喜ばれたでしょうが、ナナちゃんは、全身で喜びをもに香さんに表現したんだろうな、と想像してます。

ブログも衣替えして、とてもステキ。 更に読みやすくなりましたね。
日本での話、会ったときに色々聞かせてね。 楽しみにしてますよ。
Commented by I. A-E at 2012-04-12 14:13 x
久々に貴方のブログを覗いてみたら更新されているのでとても嬉しくなりました。 もの香さん、まずはお帰りなさい!  「里帰り」には何かと心が動揺する事がつきものですが、特にその直後は体験した事を心や頭で自分なりに整理する時間も要されますね。 久し振りにエイミーとボーデン湖畔を散歩されながら感慨深くなられる事もおありでしょう。 イースターの週末、春が又遠ざかり降雪にも見舞われた時期にお戻りになり身震いされたのでは? 此処で拝読される貴方の里帰り後の想いには私にも共通する事が沢山あり、感銘を受けると共にお会いしてお喋りしたい心境にもなりますよ。 お元気で!
Commented by Yoko at 2012-04-12 23:17 x
お帰りなさぁ〜い。長かったぁ〜、もに香さんのお留守なブログ‥・
お母様の介護もお疲れさまでした。
そうだよね、赤ちゃんの頃は全ての面倒を見てくれるんですものね、親が年を取ったら、今度はこちらが見る番よね。
情けないなんて仰るの?お母様…。
でもそんな風に感じちゃうものなのかなぁ。

ところで、ナナはどぉでした? さぞかし喜んだでしょ〜?!

Commented by monika914 at 2012-04-13 05:08
★さくらんぼ さんへ
こういう時に もっと近くに住んでいたらな~、って思ってしまうんですよね。
でも 母が介護を必要する時に傍にいてあげられて良かったです。
今度 ゆっくり話しましょう。
Commented by monika914 at 2012-04-13 05:20
★I. A-E さんへ
日本から戻った時に こちらが快晴の陽気っていうのが心理的に理想ですよね。
特に若い頃の里帰りでは ドイツへ戻って暗い天候だと 本当に辛かったです、、、、今は大丈夫ですが。
ナナと湖沿いや静かな森の中を散歩してると 日本滞在の日々がなんだか遠い出来事のように思えてきます。
いつかI. A-Eさんとお話しするチャンスが来るかもしれませんね。
Commented by monika914 at 2012-04-13 05:34
★Yoko さんへ
母は私が遠いドイツからきてまで世話をかけてごめんね、って気持ちがあるのでしょう。 
でも 遠くに住み、すぐ助けに行けない私も 母に申し訳ないって気持ちがあります。 これからも私の出来る範囲で親孝行していきます。

玄関入ったら ナナが迎えてくれると思ってたのですが、逆に散歩から戻ったナナを私が出迎えました。
喜びを体全部で表わすナナに頬ずりして、愛おしさが こみ上げてきましたよ。
Commented by ranranlabra at 2012-04-13 14:35
お疲れ様でした
でも親孝行できましたよね^^
2年前に亡くなった母も亡くなる4~5年前に
孫のマウンテンバイクに乗り骨折しましたが
その時の看病も今となっては良い思い出です^^;

もに香さんがドイツで幸せな生活を送っている事が
今の一番の親孝行かも^^

もに香さんと久々のご対面を果たしたナナちゃんの
嬉しそうなお顔が目に浮かぶようです♪
Commented by ヘルブラウ at 2012-04-13 15:48 x
お母様の介護できてよかったですね、
20年以上前の私の母が倒れた時のことを
思い出してしまいました。

もに香さんにもお姉さまがいらっしゃるので
なにかと心強いでしょうからよかったですねっ、

またボーデン湖畔よりの素敵なブログ楽しみにしています!

Commented by b-and-j at 2012-04-13 18:36
こんにちは〜★そして、お帰りなさい☆ 
3週間は長いようですけど、お友達とゆっくりというわけにいかなかったようですし、お疲れ様でした。
お母様は、嬉しかったでしょうね!! 娘達には迷惑を掛けたくなかったというのも分かりますけど、やはり娘じゃないと、こうはいかないですよね。

日本のケアマネージャーですか? 善し悪しがあるようです。。。。
二度足、三度足、そのケアマネさんの力にかかっているそうですから。
そして、医者。。。(-_-;)

私も、自宅が一番という気持ちになってしまいました。
日本の良さは充分に分かっているのですけど、住めば都なのでしょうね。。。
Commented by monika914 at 2012-04-13 21:36
★ranranlabraさんへ
これまで 何度も里帰りして家事は手伝ったりしてましたが、今回は本当に親孝行が出来たと思ってます。
私も子供を持って、 子供が健康で幸せに暮らしてる事が何よりの親孝行なんだって実感してます。
娘がいたので ナナの事はそれほど心配はしてなかったけれど、ナナへの思いが常にありました。
Commented by monika914 at 2012-04-13 21:43
★ヘルブラウ さんへ
母の介護はが出来て 母を少しでも支える事が出来た事に正直満足感さえあるんです。
本来なら姉妹協力し合ってという事も 姉が一人で頑張るケースがほとんどなので 姉には本当に感謝しています。

来年の帰省では 母と楽しい外出が出来ればよいのですが。
Commented by monika914 at 2012-04-13 21:51
★b-and-jさんへ
いつまでも 日本を恋しがってばかりいては海外生活が辛いものになってしまいますよね。
長く国外に住んでる方は 皆私と同じような思いなのだと思います。
3週間半の帰省中、友人達と会わなかった事は全然後悔していないし、少しでも母の傍に長く居れて良かったです。
友人達との再会は次回の楽しみってとこですね。
日本のケアマネさんの事 ご存知なのですね、 良いシステムだとは思うのですが、改善すべき事も多いと私は思いました。
Commented by tawrajyennu at 2012-04-14 18:18
こんにちは!ドイツにお帰りになったのですね。
生まれ育った国は日本でも、長年住んでいるとやはり我が家が
一番落ち着く場所、心安らぐ場所ですね。
今回はお母様のお世話でお帰りになったとのこと、きっとお母様は
喜ばれたことでしょうね。
私も今義母の介護で義母宅にいることが多いのですが
ヘルパーさんに来てもらうのでも、家事援助からリハビリ中心と
内容が変わっただけで、また契約書が必要になると聞いて驚きました。
何でもかんでも契約書だし、ケアマネさんを通さないと
何もかも進まないのだということを実感しています。
ショートステイを申し込むのにもケアマネさんを通さないと申し込めないし・・・・
ケアマネさんの匙加減で色々と変わるという話も聞いたことがあります。
介護保険は、複雑でわかりにくい部分が多いなあと実感しました。
Commented by tawrajyennu at 2012-04-14 18:19
また私です。
義母の介護をしていて、私ももに香さんと同じことを友人と話していたのですよ。
自ら施設に入る勇気を持たないといけないねと・・・・
けれど、今の日本は入りたくても入れない人が大勢います。
私の住んでいるところは、入るのに6年待ちと言われています。
民間施設はべつですけどね。
それなのに、行政はこれ以上公的老人施設は出来るだけ
増やさない方針らしく、入れないまま亡くなる方も多いでしょうね。
それは増やしても団塊の世代が亡くなったら、無駄になるからと
聞きました。
経済的に豊かな人しか入れない、そんな世の中になっていくと思いました。
Commented by monika914 at 2012-04-16 04:46
★タワラジェンヌさんへ
私は今回 たった3週間半での経験でしか話を出来ませんが、それでも歯がゆい思いをしたので 長い介護をしてる方達の不満というか疑問は察する以上だと思います。
嫌な表現になりますが「ケアマネさんの当たり外れ」もあるらしいですね。
団塊の世代の方々は今60代ですよね、という事はこれから介護を必要とする方々が増えていくはずなのに、、、
それにそれが過ぎても医療技術の進歩により ますます長寿社会が続くのではないでしょうか。
誰でも入れる介護施設の増加と介護の進歩&改善が理想ですが、悲しきかな現実は難しいのでしょうね。
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